2020年(令和2年)以降、PayPayやLINE Payなど、スマホ決済アプリで納税できる自治体が増えています。
対応状況は自治体によってまちまちですが、対応済みの自治体にお住まいの方は、スマホから手軽に地方税の納付ができます。
今回は足利市でもスマホ決済アプリで納税が可能になりましたので、ご紹介させて頂きます。
| 市税の納税がスマホ決済アプリで可能になりました
足利市では令和3年4月1日より固定資産税などの市税をキャッシュレスで納付できるスマートフォン決済を新たに導入しました。
LINEPay、PayPayの専用アプリを使用し、納付場所に出向くことなく、キャッシュレスで、しかも、手数料無料で市税等を納付できるようになりました。
納付額が30万円までなら、24時間どこからでもスマホから納付が可能です。
コンビニへ納付に行く必要すらありません。
利用できるアプリ | PayPay、LINE Pay |
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決済手段 | 請求書支払い (バーコード決済) |
利用時間 | 基本24時間 |
上限金額 | 30万円 (納付書1枚につき) |
決済手数料 | 無料 |
ポイント還元 | あり* (還元率はアプリごとに異なる) |
対象税目 | 市税 (住民税、固定資産税、自動車税など) |
都市部においても、まだこの納付方法に対応していない自治体があります。
また、所得税などの「国税」は、まだこの納付方法に対応していません。
納付には「バーコード付納付書」を利用する
市税は、納付時期になると足利市から納税通知書と納付書が届きます。
このとき、納付額が30万円までの地方税については、バーコード付きの納付書が送られてきます。
スマホ決済アプリで、このバーコードを読み取って納付を行うというわけです。
バーコード欄には「コンビニ収納用」や「CVS(Convinience Store)収納用」と印字されていますが、ちゃんと納税者がスマホ決済用にも使えるので気にしなくてOKです。
| 対象となる税金
対象となる税金は、住民税・固定資産税・自動車税などの市税です。
以下のような税金をスマホ決済アプリから納付することができます。
スマホ決済アプリから納付できる主な税金(足利市の場合)
- 固定資産税
- 都市計画税
- 市・県民税
- 軽自動車税種別割
- 国民健康保険税
私個人的には、そもそも、まだスマホ決済アプリに対応していない県や市も多い中、足利市は早い対応かと思います。
因みに、税金ではありませんが、足利市は「水道料金」もPayPay、LINE Payで支払いが可能です。
足利市以外のエリアの方で納税をする場合は、自分の地域が対応しているかどうか、事前にチェックしてから利用しましょう。
対応状況は、各アプリの公式サイトや自治体のウェブサイトで確認できます。
あるいは、後述の「スマホ決済アプリの納付手順」で説明しているとおり、納付書のバーコードをアプリで読み取れば、アプリ決済可能かどうかが分かるはずです。
>> 地方自治体の公共料金や税金など – PayPay
>> 支払い可能な公共料金一覧 – LINE Pay
| スマホ決済のメリット
スマホ決済アプリで税金を納付する場合、決済手数料は無料です。
また、納付金額に応じてポイントの還元も受けられます(還元率はアプリによって異なる)。
PayPayユーザーの場合
PayPayを利用して納付する場合、支払金額の「0.5%~1.5%」のポイントが付与されます。還元率は、前月のPayPayの利用状況に応じて変動します。
なお、残高のチャージにクレジットカードを利用した場合は、別途でカードのポイントも貯めることができます。
LINE Payユーザーの場合
LINE Payの場合は、納付による直接的なポイント還元はありません。
「Visa LINE Payカード」から「チャージ&ペイ」機能を利用したときだけ、ポイントが付与されます。
この際の還元率は「1~3%」です。
また、スマホ決済アプリなら、スマホとバーコード付きの納付書さえ用意すれば、自宅や職場、足利市以外の場所でも24時間納付が可能です。
わざわざ金融機関やコンビニなどへ足を運ぶ必要すらないので、手軽に納付を済ませることができます。
24時間対応なので「スーパー行った帰りに払おうと思ってたのに、うっかり忘れてた……」なんてことも防げます。
バーコードには取扱期限が設定されており、この日付を過ぎるとアプリ決済ができなくなるので、余裕を持って納付を済ませましょう。
また、システムメンテナンス中はアプリの操作ができません。
| スマホ決済アプリの納付手順
事前にチャージなどを済ませておけば、アプリを起動して納付書のバーコードをスキャンするだけです。
簡単な操作で納付ができます。
普段からスマホ決済を利用している人なら、いつもと同じ要領で操作すれば問題ありません。
スマートフォン等で下のQRコードを読取るとLINEPay専用ページにアクセスできます。
スマートフォン等で下のQRコードを読取るとPayPay専用ページにアクセスできます。
※上記手順は足利市ホームページ掲載しております。
↓ ↓ ↓ ↓
スマートフォンでの電子決済を導入します – 足利市公式ホームページ (city.ashikaga.tochigi.jp)
スマホ決済アプリから納付を済ませた後は、領収印のない納付書が手元に残ることになります。
二重払いを防ぐためにも、用事の済んだ納付書は捨てるか、すでに支払ったことをメモしておくとよいでしょう。
| デメリットはあるのか?
スマホ決済アプリから税金を納付するにあたって、大したデメリットはありません。
クレジットカード納付のように、納付額に応じてたくさん手数料がかかるということもないです。
足利市でのスマホ決済アプリによる納付の主なデメリット
- 領収証書が発行されない
- 納税証明書の発行に時間がかかる
- 一度支払いが完了したら取り消しができない
- 30万円を超える税金には対応していない
足利市で自動車税・軽自動車税を納付する人は、注意が必要です。
自動車税・軽自動車税の納付が必要な人のうち、直後に車検を控えていてすぐに車検用の納税証明書が必要な場合は、金融機関の窓口やコンビニなどから納付をしましょう。
スマホ決済アプリから納付を行った場合、車検時に必要な納税証明書がその場で発行されません。
これは確かではありませんが、足利市の場合は納付後、納税証明発行までに数日かかります。
足利市のHPにも、「軽自動車の車検で納税証明書が必要な場合は、スマートフォン決済以外の納付方法で納付してください」と記載がありますので、注意しましょう。
なお、一度完了した支払いを取り消すことはできないのですが、誤って多く納めてしまった場合に、納めすぎた分を後日還付してもらうことは可能です。
(ただし、ほかに未払いの税金がある場合は、そちらに充当されます)
まとめ
対応のスマホ決済アプリを利用すれば、自宅などから手軽に地方税を納付することができます。
24時間いつでも利用できる上に手数料も無料なので、おすすめの納付方法です。
今回は足利市でのスマホ決済アプリによる納税をご紹介しておりますが、スマホ決済アプリによる納付は、税目ごとの対応状況が自治体によって大きく異なる点に注意が必要です。
現時点で、全税目に対応している自治体もあれば、そもそもスマホ決済アプリ自体に対応していない自治体もあります。
とはいえ、スマホひとつでいつでもどこでも納付ができる便利な納付方法なので、足利市はもちろんですが、お住まいの地域が対応している人はぜひ活用してみましょう。
最後までお読みいただき、有難うございました。
少しでも参考になれば幸いです。