今回は、不動産で語りつくされているテーマ、賃貸派・購入派 結局どっちがいいの?
というテーマでお話させて頂こうと思います。
2月から4月にかけて足利市内の多くの方が新生活を迎えられた事かと思います。
ハウススタジオでも、2月から今日まで新学期に向け新生活を考えられている多くのお客様へ提案させて頂き、新生活へのお手伝いをさせて頂きました。
そこでお客様から頂いた質問の中で最も多かった「賃貸と購入どちらがいいの?」の回答をさせていただければと思います。
| 賃貸派、購入派のそれぞれのメリット・デメリット
足利市内で家を借りるか?買うか?この比較は常に行われていることです。
賃貸にも購入にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
結局は、自分のライフスタイル、将来設計に合わせて比較をすることが大切です。
まずはメリット・デメリットを確認してみましょう。
・賃貸派のメリット
- 家族構成や転勤等のライフスタイルの変化によって気軽に引越しができる
- 給湯器やガスコンロ等の主要設備の修繕の必要が無い
・賃貸派のデメリット
- 改築やリフォーム等、自由に行う事ができない。
- 賃貸アパート等、防音性が低い物件がある。
- 老後の住み替えの際に、また賃貸であれば審査が厳しくなり入居できる物件が限られる
- 世帯主が死亡後、残された家族は家賃を払い続けなくてはならない
・購入派のメリット
- 賃貸で住んでいた時の毎月の家賃で、同等の住宅ローンの返済の物件だとグレードの高い物件に住める
- 間取り変更等、好きなようにリフォームができる
- 世帯主等、住宅ローン返済者が死亡等なにかあれば、団体信用生命保険により住宅ローンの支払いが無くなる
- 住宅ローン控除等の税制の優遇措置がうけれる
・購入派のデメリット
- 家族構成やライフスタイルの変化があっても気軽に引越しができない。
- 売却に際に、思っている価格で売れなかったり、成約するまでに時間がかかる等、理想と現実とのギャップがある
- 当然に修繕費がかかる
|ご高齢の方は、賃貸物件が借りれない?
日本では高齢者の人口割合は増加の一途をたどり、現在では深刻な状況まで来ています。
それに伴い、起こっている問題の一つが「高齢者の住宅確保」です。
一般的に抱かれている印象の通り、高齢者は賃貸物件を借りにくいという現状は間違いなくあります。
しかし、借りにくい理由があるように、その理由を解決できれば高齢者でも賃貸住宅を借りることが可能です。
賃貸物件を借りる際には、貸主(オーナー)の承諾が必要となります。
基本的に貸主(オーナー)は賃貸物件を借りて欲しいので募集を出しています。
しかし、高齢者が賃貸物件を借りる場合は不安に感じる要因が主に3つあるため、入居を断られるケースがあるのです。
①高齢者による事故や孤独死の不安
高齢者は健康面から部屋の中での事故や、孤独死のリスクをどうしても背負っています。
入居時には元気だとしても、住み始めてから1年2年で体調が著しく悪くなることも想定されるため、入居を敬遠される傾向にあります。
中でも「独居老人」と呼ばれる高齢者の一人暮らしの場合はもしもの際の発見が遅れやすいため、入居が難しい場合が多いです。
②金銭面での不安
健康面だけでなく、金銭面からの不安も入居を敬遠される要因となります。
高齢になると、定年退職をされて年金での生活になっている場合がほとんどです。
年金での生活は十分な収入が見込みづらく、貸主(オーナー)側としては不安に思うポイントとなります。
年金以外の収入や貯蓄、家賃保証会社の利用などで不安の解消ができない場合は断られる要因となることが多いです。
年金暮らしの場合、年金だけでは収入が足りずに預貯金を切り崩して生活をされる高齢者の方は少なくありません。
切り崩しても家賃の支払いが十分できる預貯金があれば問題ありませんが、支払いが滞りそうな額の場合は注意が必要です。
③保証人がいない
賃貸物件を借りる際には多くの場合連帯保証人を立てる必要がありますが、高齢者は親族で連帯保証人が見つからないケースも少なくありません。
親族で連帯保証人が立てられない場合は友人や「家賃保証会社」の利用で審査が通る場合も多いですが、貸主(オーナー)によっては親族であることを条件にしていることもあります。
やっと見つけた物件が借りられないことがないよう、不動産会社にあらかじめ伝えておくと安心です。
|住み替えが出来るのであれば持ち家のほうが有利?
購入に関して、持ち家の場合の最大のデメリットは、気軽に住み替えができない事です。
当初持ち家の方は、次の住み替え先も購入で考えている方も多く、現宅に住宅ローンが残っている場合だと、スムーズに住み替えができない場合があります。
スムーズに住み替え出来る方の特徴としましては、売却よりも先に購入ができる方です。
その方の特徴といたしまては、
- 現宅の住宅ローンが残っていても新しい物件の住宅ローンが組める
- 住み替え先の物件を現金で購入できる
- 不動産買取業者の買取価格(相場価格より低い価格)で納得している
- 住宅ローンが新宅と現宅とで2重になっても数か月であれば毎月の支払いに耐えれる
以上となり、総じてご年収の高い方や計画的に貯蓄をされている方、無理のない物件価格で検討されている方は、スムーズに買換えができます。
そうでなければ、売却を先行して行う必要性があり、購入物件より先に現宅が売れてしまうと、賃貸物件への仮住まいが必要になってきます。
引越しの回数が増えるので、引っ越し代金や家賃等の無駄な出費が発生します。
| 購入派で、夫婦で共有持ち分だと売却しづらい?
足利市内でお持ちの不動産が共有名義になっている場合、持分を持っている人たちは単独で、勝手に不動産を処分したり活用したりすることができません。
不動産全体の売却については、共有持分を持っている全員の合意が必要ですし、リフォームや増改築をするためにも過半数の合意が必要です。
そこで離婚時に、夫婦のどちらかが「家を売って売却代金を半分に分けて清算したい」と言っても、相手が売却に同意しなければ家を売ることができないのです。
そうなると、離婚後もずっと元夫婦が家の共有状態を継続しなければなりません。
仮に賃貸するとしても互いの同意が必要ですし、賃料の取り分はどうするのかなどの話し合いも必要となりスムーズにできないでしょうから、お互いにとって不利益になります。
不動産の共有持分だけ売るのは、家全体を売るのに比べて、非常に売れにくいです。
これは足利市内に限らず共有持分だけ買っても、買手は他の共有者と連携しないと活用できず、自由に利用することが難しいからです。
また、一般的に共有持分だけ売却する場合、家全体を売却するケースと比べて大幅に売却価格が安くなります。
| 離婚は賃貸で入居している場合でも不利?
購入派で売却する際に、売却理由が離婚の場合は先の通り、スムーズにいかないことも多いですが、賃貸でも予期せぬトラブルがあるのをご存じでしょうか?
賃貸物件を借りる場合、主に旦那様のお勤め先や年収等の内容で、家主様は審査し入居OKで貸していいるのですが、離婚して出ていくのが「旦那様」のほうだと、家主サイドの考え方としては、「旦那様の信用で部屋を貸しているので、奥様は出て行って下さい」と考える家主もいます。
奥様がバリバリ働いていて、家賃の支払いに問題ない程度の収入があればいいのですが、そうでない場合、家賃の滞納リスクを考えて、家主サイドから退去を迫られる場合もあります。
| まとめ
以上いかがでしたでしょうか?
賃貸派、購入派は、それぞれメリット・デメリットはありますが、結論どっちが良いかはその方の状況や考え方によって変わります。
不動産関連のコラム等でよく題材になることですが、「絶対賃貸派が良い!」「購入したほうがお得!」と断言して記載されているものはあまり信用しないほうが良いかと思います。
場所によっては、値上がりする不動産があり、金銭的に儲かっている方もおられれば、不動産投資を検討されている方は、住宅ローンを組むと不動産投資ローンを組むのが難しくなるため、不動産投資である程度成功してから、購入しようという方もおられます。
現在の状況や将来どうしたいか等の希望により、不動産を借りるか・買うかは人それぞれです。
重要な事は、今後の人生設計がきちんと計画されているかです。
不動産を購入する場合は、子供の世代に資産を残すことになります。
賃貸をする場合は、その後ずっと大家に家賃を払い続ける事となり、年間額は大きな金額となります。
大切なのはまわりの状況に流されず、ご家族で良く今後の人生設計を話あう事。
最後までお読みいただき有難うございました。
少しでも参考になればうれしいです。